新収蔵品を核に 東西作家のコンチェルト 特集展示-生誕100年 網谷義郎
2009年開館に際し、BBプラザ美術館は約100点の収蔵品をもとにスタートしました。展覧会を重ね、購入・寄贈を通じて、現在ではフランスや日本の近・現代作家をはじめ1900点を超える作品を収蔵しています。
本展では初公開となる作品を中心に「人」「風景/自然」「静物/花鳥画」の3つのテーマから、既収蔵作品と併せてご紹介します。屋外で自然や日常を前に描き”バルビゾンの七星”と呼ばれたカミーユ・コロー(1796-1875)やジュール・デュプレ(1811-1889)。彼らの影響を受け生まれた印象派を代表する作家オーギュスト・ルノワール(1841-1919)のほか、フォーヴィスム(野獣派)のアルベール・マルケ(1875-1947)やモーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)、アンドレ・ドラン(1880-1954)ら、フランスで次々と生まれる新しい芸術に憧憬し、明治時代以降多くの日本人作家が渡仏しました。そのひとりである佐伯祐三(1898-1928)、彼が短い生涯の中描いた作品は、どれも強い情熱を纏(まと)っています。
互いに影響され響き合う作家たちの作品は、しばしば”コンチェルト(協奏曲/演奏会)”に例えられます。今ここに集うのは、西洋・東洋の壁を超え、縹緲(ひょうびょう)たる芸術の海に挑戦し、自らのスタイルを追求しつづけた作家たち。彼らの作品が奏でる心象の一音一音をどうぞお楽しみください。
また、今年2023年は、神戸ゆかりの作家・網谷義郎(1923‐1982)生誕100年にあたります。2012年には当館で、「受贈記念・没後30年 人間をデッサンしつづけた網谷義郎」展を開催しました。現在当館には約500点の網谷作品が収蔵されており、その数は収蔵品の4分の1を占めるまでに成長しました。本展では特集展示として、生涯”人の姿”を見つめた網谷の画業を辿ります。
会期 | 2023/04/25(火) ~ 2023/07/17(月) |
---|---|
開場時間・休館日 | ■開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで) ■休館日 月曜日 (祝休日の場合は翌平日) ※7/17(月・祝)開館 |
入館料 | 一般400円(320円) / 大学生以下無料 65歳以上の方、障がいのある方とその付添いの方1名は半額 ※( )内は20名以上の団体料金 ※ 7/7(金)は開館記念日のため入館無料 ※ 7/14(金)はひょうごプレミアム芸術デーのため入館無料 |
開催者 | ■主催 BBプラザ美術館・株式会社シマブンコーポレーション ■後援 神戸市・神戸市教育委員会・朝日新聞神戸総局・神戸新聞社・産経新聞社神戸総局・毎日新聞神戸支局・読売新聞神戸総局・サンテレビジョン・ラジオ関西 |
関連プログラム・ イベント |
「佐伯祐三《レ・ジュ・ド・ノエル》の謎」 日時 :5月13日(土) 14:00-15:30 (開場13:30) 講師 :橋爪 節也 氏 (大阪大学名誉教授、大阪大学総合学術博物館 元館長) お申込 : 講演会「佐伯祐三《レ・ジュ・ド・ノエル》の謎」参加申し込みフォーム (google.com) 会場 :シマブンビル(BBプラザ)13階 会議室 参加料 :500円 (展覧会観覧券付き) 定員 :80名(先着順/事前予約制) ※ご好評につき60名から80名に拡大いたしました *Googleフォーム、もしくはお電話にてお申込みください *席に余裕がある場合に限り、当日参加も可能です |