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登録番号 1370403781 を表示

読書
La Lecture

マリー・ローランサン
Marie Laurencin

作品名

読書
La Lecture

作家名

マリー・ローランサン
Marie Laurencin

生没年

1883-1956

制作年

1950年

技法・材質

油彩・キャンヴァス

寸法

35×27

解説

パリで生まれたローランサンは、磁器の絵付を学んでいたが、1904年から、画塾アカデミー・アンベールで専門的な写実技法を学ぶ。同塾のジョルジュ・ブラックの紹介でピカソと知り合い、様々な国籍の画家や詩人が集まった「バトー・ラヴォワール(洗濯船)」に出入りするようになる。そこで出会ったギョーム・アポリネールとは5年ほど恋愛関係にあった。キュビスム的な絵画も描いていたが、やがて、淡い色調と形態を簡素化した詩情性に富んだ女性像を確立していく。第一次大戦後のパリの文化の爛熟期には、ピンク、ブルー、グレーといった色彩を使用して、華やかで甘美な女性像を多く描いた。
<読書>は、画家としての円熟期を迎え、黄色やオレンジなどの色彩が画面に加わり、大胆な色彩の背景で女性像を描いていた頃の作品。本を手にして読書する女性は、西洋絵画では受胎告知の場面のマリアとして象徴的に描かれるが、パリの街の近代化とともに人生を歩んできたローランサンの自立した女性としての知性も重ねられた作品。
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