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登録番号 1370404036 を表示

裸婦

藤島武二
Takeji Fujishima

作品名

裸婦

作家名

藤島武二
Takeji Fujishima

生没年

1867‐1943

制作年

不詳

技法・材質

油彩・キャンヴァス

寸法

64.0×42.5

解説

鹿児島県に生まれた藤島は、初め日本画を学び、1884(明治17)年に上京し、川端玉章に師事。1890(明治23)年には、曽山幸彦について洋画に転じ、翌年より山本芳翠の生巧館に入り、明治美術会に出品。同郷の黒田清輝の推挙により、1896(明治29)年、東京美術学校西洋画科設置とともに助教授に就任し、白馬会の創立にも参加。1905(明治38)年、文部省から絵画研究のため4年間のフランス、イタリア留学を命じられ、帰国後、東京美術学校教授に就任。
 <裸婦>は、明治初期以来の洋画教育であったコンテ擦筆による模写、石膏写生から、人体モデルの素描を経て油彩画法に至る研究を重ねていた藤島の遍歴が窺える興味深い作品。また、裸婦の身体表現に明暗を賦与するなど、当時の日本人女性の骨格や髷を想起させてくれる。
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